旅2日目。遅寝早起きして、はりまや橋のゲストハウスを出る。
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もう何回も来てて有り難みもなくなってるけど、神経症的に通ってる「鬼龍院花子の生涯」の仲代達也の石碑。一番最初に高知へ来たんは鬼政のこれと、映画の舞台になる九反田ていう場所がどんな雰囲気なんかを見たかったからです。タダで見た悪いから、おいなりさんにお賽銭10円くらいあげとく。
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前の夜、スローハンドモジョへ寄ったとき、モトキくんが「鬼政の墓ゆうのもありますよ」とLINEで地図を送ってくれてたので、それを頼りに墓へ行ってみる。筆山公園という山みたいなとこに墓はあるらしく、実際行ってみると墓だらけのゾーンがあった。
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ざっくりした案内の看板はあったけど、鬼政の墓をピンポイントでお知らせしてくれるようなものではなく、こんな沢山ある墓の中から探し出すんは無理やろなと半分諦めながら、でも半分しか諦めず、中途半端な気持ちで墓地を行ったり来たりする。墓地を歩きながら、学生気分を諦めきれない自分の生き方を省みたりする。ずっとウロウロしている人生だな。せめて松尾芭蕉くらいの曲を残したい。
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泣きっ面に蜂的な感じで、弱ったメンタルにどギツい石仏。現れた時はギョッとして、もうこれ以上墓探しに時間を費やすのはやめようと思った。
やっぱ寝不足が良くないんよな、でも長く寝れんのやからしょうがないよな、しんどいな、仕事見つかって働き出したら流れ変わるかな、ちゃんと仕事見つかるかな、仕事しだしたら余計にストレスとかで寝れんなったらどうしよな、桜の花が散ってるな、俺もあんな感じで今すぐ散れたらな、でも結構綺麗な、めっちゃええ天気やのに気分は曇ってるな、なんで俺四国を原付で走ってるんかな、もう戻っても進んでも同じくらいの場所にいるな、そういえばずっと小便我慢してるな、、、みたいなどーーーでもいいことを頭の中で一万回転くらいさせながら、早くフィーバーこんかな〜ってスロットル回し続け、その後また数時間原付を走らす。
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途中、めちゃくちゃ長い桜並木があったので小便休憩。虚ろな気持ちで桜を眺めながら、タバコを吸うたり、インスタライブしたりする。多分、このときのわしは一人なんが寂しかったんだろうな。だからインスタライブとかすんのやろな。一人を寂しがる奴が旅するなやって話ですが、普段のお出かけは一人がいいんです。曲がりたい道を気分で曲がれるし、不意に食いたくなった肉屋のメンチカツが揚がる間、誰にも気を使わなくていいから。
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なんか四季の中を生きてるんやけど、仕事がないゆう状況は世界と繋がれてない感じがだいぶあって、なんかしら気分が浮つく。地に足がついてない。着いたら多分気分は落ち着くはず。だけど今は「ああ、桜だな、桜だファミリアって完成したんかな」とかしか思い浮かばない状態。
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前回ライブで来たとき、じんぜんじゅcafeで対バンだった年頃男子のメンバー、増田さんが翌日のライブ会場、四万十町の太陽の眼まで車で送ってくれた時に通った道だな、ほんで初めて高知に来た時に、自転車で自動車専用道路走ってもて警察捕まった道やな、とか思い出しながら進んでると、七子峠という私はまだ未踏の地だけど、そうゆうのはあるのを知ってる、私を高速道路のトンネルで捕まえた警察の一人が「自転車で七子峠は無理」言うてたから。その七子峠とか土佐久礼とかへ向かう途中の流行ってそうなおにぎり屋を発見し、買い食いすべく突撃。
増田さんとの思い出も綴ってある、私のフェイスブックの記事↓
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値段とかメモした紙をなくしたので、なんぼの品かは忘れてもたけど、ツナおにぎりと卵焼きのセット。おやつ感覚で買ったのだが、卵焼きの味が甘くて強くて、結構腹一杯感はあった。ほんで土佐久礼方面へ向かう。
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バイパスで警察に捕まったとき、パトカーで送ってもらったんが土佐久礼駅。その時もちょっとはブラッとしたけど、時間が遅かったんか曜日が休みやったんかで市場はやってなかった。近くの神社に原付を止めて向かってる途中の道で、昨晩スタンドすずのカウンターで隣に座ってた短髪の女の人に顔がよく似た人が座ってて、でもどっからどう見ても昨日の晩の人だから「あ、昨日スダンドすずで、、」と小さく声をかけたら、「え?」って顔されて、ほんとだ、よく見たらめっちゃ肌艶が綺麗な、宝塚みたいな顔した地元の漁師のお兄さんだった。それにしても似てたし、綺麗な顔してた。
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なんかお土産買おかな思いながら市場をぶらぶらしたけど、あと2日は家に帰られへんし、生物や干物はちょっとマズいかな思いつつ、市場の近くの神社の前に、屋台で煮干し売ってたおっちゃんが居たので、100円の煮干しを購入。10倍くらいの量入った500円のパックも売ってたけど、流石にデカいかと思って100円のにしたが、帰って煮干しのお土産渡した人らからは結構評判がよく、500円のにしとけばよかったと、あとで後悔。
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ほして土佐久礼から七子峠へ登る道。肉眼で見るとなんちゅうヤバい景色やと、その都度感動しながらスマホで撮ってみたけど、写真には写らない驚きが確かにあるなと、今写真見ても思う。
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ほんで七子峠。地名の由来に悲しい物語がありそうだなとなんとなく思ってネットで調べると、やっぱり悲しい物語があった。戦争も暴力も反対である。いつか高速道路で私を捉えてくれた須崎署の警察官が言うてた通り、この坂道を自転車で登って超えるのは無理だなと思った。警察は国家権力の暴力装置ではあるけれど、中身は一人の人間である、峠の草むらで立ち小便しながら、そんなことを思ったような気がする。
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