カニの記録 31

 

銭湯のアルバイトであんまり何にもやることないなって時はチラシのポスティングに行ったりします。

 

 

もともと住宅街を徘徊するのは好きで、酔いが醒めたらうちに帰ろうゆう歌とかも内容は酒飲んでの深夜徘徊の歌ですから、ある程度はポスティングも楽しくやれます、酒を飲んでなくても。銭湯のある湊川周辺は電車の交通の便も非常に良い場所で、JRにこだわらなければ、なので再開発的な感じで新し目のデカマンションもそれなりに建っています。でも、昔ながらのっていうか、昭和の長屋的というか、ボロめの家も残っていて、かつ神戸の住宅地ってほとんどが山というか地面が上下にうねうねとしてる場所に立っているので、道なんかはうねうねに沿って作られてて、だからぐねぐね、ほんであんまりリッチじゃない人が住んでる区画ほどぐねぐねのRがキツく私道が奥の細道状態、そうゆうところをぐんぐんポスティングしてるとお年寄りの一人暮らしの光景が細道にまで漏れて来たりしてて、チラ見、なんだか人って可愛いな的なモノノアワレを感じたりして、いとおかしい。写真の直線的なポストは湊川区役所の裏にできたバカデカマンションでやつです。クリックポストの配達員が大きめの封筒をねじ込もうと苦戦してる風景があり、それもまあいとおかしい。

 

 

最近ふと「自立」ってなんやろなと思ったときに、今までだと自分のことは自分でやる的な、経済的にも生活的にも精神的にも、自分自身を頼る的なことかなと思うてたんですが、なんとなくこないだは人に仕事とか用事頼めること、人の親切に普通に乗っかれることかな、と思ったりもしました。私は人に用事を頼むのが苦手で、でも人から親切にされるとか援助してもらうとかする機会が非常に多く、カニコーセンにしてもアルバイトにしても、でも人に親切されるたびに若干の罪悪感というか、申し訳ないなって気持ちもあって、それが何由来のもんなんかはわからないんですけど、だから自分から人に親切を頼んだり、手助けを願うときにも悪いなという気持ちがあります。それが普通と思うてたんですが、自立してそうな人は、嫌なら嫌とはっきり言えるそうで、実際にそうゆう人も周りにはいて、だからその人に用事頼むときに最初から悪いなとか思う必要はまるでなく、嫌なら嫌とはっきり言うてくれるんですから、だから自分もモジモジせずはっきりとお願いする、それでええんちゃうかなぁって、新開地にあった腐ったリンゴのお供え見て思いました。このスーパードライとリンゴも自立した関係と言えるんじゃないでしょうか。

 

 

11月12月とライブ多め、それのチラシをアルバイト先でコピーさしてもらうゆうんは非常にありがたい。製本の作業とか教えてもらいながら、こうゆう感じで冊子とか本とか出来るんやなと学んだり、自分でも冊子とか作れそうやなとアイデアが湧いたりもします。でもそうゆう新しいアイデアとか商品とかを思いついて、手作業で形にしていく時間が全くない、こともないか。まあ焦らず一つづつ形にして行けたら、お金は後からついて来る。

 

 

そんな風に生活を少しづつ前に進めていけたらなと思うたりしてるときに限って、姫路まで寝過ごす。もう姫路まで寝過ごすことがデフォルトみたいな体になってしまっている、多分。バイト帰りの電車に限らず、新快速に乗るといつの間にか気絶してしまう。こんなに電車で寝れるんなら、マンスリーマンション的に電車に寝泊まりしたい。どうせ寝るだけの自宅に戻るんだから、寝過ごすとか関係ない生活様式に変えるべきだと考える。この日は野宿もネカフェも辞めて、潔くタクシーに乗ってみたら加古川まで9200円かかった。1日の掛け持ちバイト代が全部トンだとか、9200円でブルートゥースの新しいスピーカーが買えたとか、そうゆうことは考えない様にしたい。ちゃんとタクシー代が値上がりしたんだなゆうことを体で覚えれて良かった。

 

 

先週土曜日は京都のボンジュール現代文明というイベントスペースであった、ロック漫筆家安田謙一さんのトークショーの合間でライブさしてもらいました。トークショーもライブも楽しかったんですが、イベントスペースの建物が京都の町家っていうんでしょうか、江戸時代とかからある風の建物で、玄関から裏庭・便所に続く土間の天井がキリスト教の大聖堂みたいに高くなってて、それに結構驚いた。ていうか壁な、普通の家の内壁がこんな高く続いてるなんて、左官屋さんがどんな風に仕事してるんか煎餅食いながら眺めるためだけに江戸時代に日帰りでタイムワープしたいな、なんて思うたりしました。

 

 

自分の出番が済んで、タバコ吸いに外に出ると、向かいの家の外壁に向かって煙吹いてるお客さんが居てて、隣で吸わせてもらう。私がライブの途中で話した47歳の再就職の厳しさみたいなんについてお客さんも身に覚えがある感じで話しを聞かせてくださったりして、私は何気なく「もうバイトでもええんちゃいます」って言うてしまったけど、皆さんそれぞれ自分で決めた道をなんとかかんとか懸命に進んではるのだから、余計なこと言うてしまったかなぁと後で思ったりした。私は私の決めた道を行きます、たとえ姫路まで電車寝過ごしたとしても。

 

 

イベントの打ち上げも楽しかった。参加してる人らはきっとカルチャーに詳しい人らなんやろな、打ち上げの輪にちゃんと加われるかなと心配してたけど、皆さん普通に面白い人々で、なんかほんとどうでもいい話をダラダラ出来るんて幸せやなぁと思いました。日本がこの先どこに向かおうと、私はここに居りたい一心。

 

加古川駅について、腹減ったしラーメン食いたいなと思い糞害広場のセブイレへ直行。店に備え付けのポットの前でお湯が沸くのを待ってると、三ノ宮からの飲みの帰りに加古川まで寝過ごした魚住の男の子がカップ焼きそばの皮剥きながら話しかけてきたので、糞害ベンチで話しながら一緒に麺をすする。友達が魚住から車で迎えに来てくれるのを待ってるらしく、自分の仕事や友達の話をなんやかんやと話してるくれる気さくな子、今は三宮のBARで働いてるとのこと。自分はBARの接客に向いてそうやなと私が言うと、嬉しそうにしてました。話してる途中に給食センターの時にお世話になった配膳員さんがたまたま通りかかって少し話したり、深夜の駅前のヒトケのなさ加減にしては、話しかけられての対応が目まぐるしかったです。

 

 

今週末日曜日は京都でダブルヘッターあります。人生塞翁が馬って映画館の前の社長が何かの映画説明の時に使ってたことわざをたまに思い出すけど、姫路まで寝過ごしたこと、心の中で引っ張るまいと努力するのが良いのか、くよくよしたままでいいのか、そうゆうインマイマインドなことすらも塞翁が馬なら、ほんと塞翁のあるがままかなと思うんで、日曜京都でもさらにバッドな出来事が起こるのか、はたまた姫路寝過ごしタクシー代からの大逆転メイクマネー劇があるのか、またその先も塞翁が馬、だったらその都度喜んだり悲しんだりするのも馬鹿らしく思えたり、けど逆にその都度喜んだり悲しんだりするための塞翁がアップ&ダウンとして、自分の振り子を一回転させる勢いで思っくそ土蹴ってみてもただの塞翁が馬なんやし、思いつくままに踊り続ケロって歌詞のままやなとか思うけろ、「貧乏はやだな」と「お金は後から付いてくる」の間で揺れるんも塞翁がオブラディオブラダ。

 

10.29(日)ザ・西院フェス2023

場所)西院らへん

出演)いろいろ

時間)昼から夜にかけて

料金)投げ銭

 

◎カニコーセンはハオチープレイスハッピーアワーさんで13:00からです。

 京都市右京区西院北矢掛町46−2 ESSERE104 第二シンワ会館

 

 

10.29(日)いい湯歌源 2023秋

場所)京都 源湯 くつろぎスペース

   京都市上京区北町580-6

出演)松ノ葉楽団 / 山本夜更(Wee Small Hours)/ カニコーセン

時間)15:30〜と17:30〜の2部制

 

料金)投げ銭

 

 

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コメント: 2
  • #1

    とっぴん (火曜日, 24 10月 2023 20:01)

    ポスティングの仕事、お揃い♡
    ポストの入り口のパカパカ部分が硬いポストを考えた人は思いやりに欠けると思ってます。
    たまにイタリアの何とかの口みたいに手を挟んできて抜けないヤツまでありますね。

  • #2

    ぼっけり (火曜日, 24 10月 2023 23:28)

    私もポスティングのバイトしたことあります。リッチじゃない長屋では、パチンコ屋が雨の日に無料で貸し出す傘(返す前提)やスーパーのカゴ、店屋物の丼を避けながら素早く入れ、おじさんが「何かこれは!」と出て来るから気をつけてたのを思いだしました。