カニの記録 57

 

おかげさまで方々からお声掛けいただき竹傘広告埋まりました。たぶん広告からの売り上げ効果とか期待出来ない思いますし、広告出してくださった皆さんもそれくらいは分かってらっしゃると思う、けどこうゆう下らん遊びにパッと乗っかる心意気、瞬発力、これが面白いこともない世をおもしろくする上で大事なんやないでしょうか。そうゆうのを粋というのでしたら、瞬時に声をかけてくれた元町の喫茶ポエムのマスターが金メダル、岡山の黒瀬歯科医院さん銀メダル、加古川の谷口蘭太郎さん銅メダルということで、竹傘広告オリンピック閉幕いたします。

 

 

浜松大久保でライブして帰って来た翌日。カンプリバイトの後、難波ベアーズへ同期の西之原由貴ちゃんのライブを見に行く。この日は台湾の人がライブするゆうのもあってお客さんもめっちゃ来てた。由貴ちゃんは緊張したと言うてたけど、いつも通り前のめりに歌ってはって芯が強いなと思った。対バンの畑下マユさんは今まで聞いたことのない弾き語りだった。ベアーズのPAさんやからと云うのもあるかもやけど、弾き語りであんなサウンドを今まで聞いたことがない。同じこと二回繰り返しで云うてますが、今まで聞いたことがない音だったのです。結構たまげた。翌々日は大伴さんのお店へ荷物は運ぶんの手伝い。途中テンポスと云う店舗資材の店に行ったりもして面白かった。

 

 

その翌日は十三のBARネジで桜川春子さんとツーマンライブ。春子さんが歌ってたノーランズの日本語替え歌と、雑談してるときにふと云うてはった「心重視」て云う台詞が頭から離れない。もう何年も前に梅田ハードレインで桜川春子さんのライブを見たときに、洋楽カバーしたいけど英語覚えんのん面倒やから自分で日本語の歌詞つけて歌ってる、みたいなことを言うてはったの思い出す。自分にも似たような感覚があります。

 

 

土日はなんやかんや自分の用事もしつつ湊川エレジーの開店準備を手伝ったりする。云うても自分が出来るんは荷物運んだり買いもん行ったりくらい。お店の中で使う道具とか食器とか、棚とか机とかも元々は大伴さんの家にあったりお店するように昔からストックしてあったものやので、大伴さんの家がもう一軒増えるような面白さがあった。

 

 

翌々日は湊川エレジーのプレオープン。大伴さんがバイトしてる新開地のやよいの人らが集まって呑み食いしてくれる。全自動洗濯機が回ってるのを眺めつつ酒を呑むのが好きというおっちゃんが居て面白いなぁと思った。お酒呑みながら喋るのも楽しいし、お酒呑んでる人の話を盗み聞くのも楽しい。自分が角打ちとかに一人で行くのは盗聴のためやなと思う。自分もお手伝いぽく洗いもんしたり、空のビール瓶片付けたり、バイト含めて雑用ばかりする人生だなと思う。雑用は嫌いではない、むしろ雑用が好きだ。I ♡ 雑用。

 

 

朝8時に見かけたホヤホヤの立ちション跡。

 

金曜日。カンプリのバイト中。納品やらでみんな店から出払って、そんなときに限ってお客さんがどんどん来たりする。カンプリ内でも自分は雑用に徹する感じなので、あまり店頭で接客することはないのだけど、やらなしゃあないので順番に要件を聞いて、わかる範囲で対応していく。その途中にもコピー機の使い方を尋ねられたり、紙の補充をしたり、でも自分の中にはもらってる時給以上の働きはしないと心にリミッターかけてるので、変に走り回ったり、へりくだって気力を消耗させたりせず、なるべく淡々とを心がけ、て云うかまあまあ無愛想に立ち回っていた。その後ろでは電話が鳴り止まず、10コールして切れる、また10コールして切れるを3度繰り返してたので、これは多分同じ人間が何度も電話かけてるなと思いつつ、でも店頭のお客さんが優先なので電話はほったらかしで、焦らず淡々。ひとしきり聞いた要件の中で自分に出来ることはやって、わからないことは社員の人が帰って来るのを待ってもらい、お客さんも落ち着いた方ばかりだったので、トラブルなく波が静まったなぁ、と云うタイミングでまた電話が鳴る。じゃあ出るかと出たら「なんで電話でーへんねん!」と怒鳴り声。自分のカロリーメーターが目減りするのが見えたので、耳から受話器を少し離しながら電話に出れなかった理由を淡々と説明する。でも相手は納得せず「そんな仕事あるか!」「順番違うとるやんけ!」とまくし立てるので、こいつしんどーーってなる。スーパーの瓶入りオリーブオイル1380円、相手の状況も考えず自分の都合だけで怒鳴る客の話を聞く行為の対価はいくらなんだ?と考える。スーパーの肉や野菜、総菜やレトルト食品、そうゆうものと目方にかけながら、カスハラめかした客対応の今の状況に値段をつけ、神戸市の最低時給1001円を大幅にオーバーした仕事であるなと思い「ちょっと忙しいんで」と言って電話を切った。1001円で差し出せるのは私の時間だけ、それ以上にはオプション料金がかかる、ファッションヘルスと理屈は同じだと思う。変に頑張ったところでお金での見返りが期待できないのが所詮バイトて云う立場なのだ。バイトの身はバイトで守る。バイトによるバイトのためのセルフバイト韻踏み合い組合。

 

 

金曜日はバイトのあと松屋町でライブ。対バンは佐倉ウイさん。めちゃくちゃギターうまくて完敗。自身のエピソードと歌の内容を紐付けながら曲順を組んでってるのがDJぽくて、短編マンガを何個も自分が書いてオムニバス雑誌にしてるような、そんなライブでした。

 

その翌日は湊川エレジーオープン。自分の用事の合間に荷物運びと買い出しの手伝い。夜は銭湯バイトに行く。先日肩車したときに「頭臭っ!」て言われた男の子に顔を覗き込まれ「鼻くそついてるで」と言われて少し傷つく。

 

 

日曜日は花隈のCBSバブルスでライブ。父の日にちなんだ催しで離婚してる自分がライブするんてどうやればいいの?と思いつつ、重ための家族ネタの曲をやる。カニコーセンを見にきてくれたお客さんは小松さんしか居なかった。お店の人も状況があれかと思ってお土産持たしてくれたり、物販買ってくれたり気を使わせてしまったけど、去年の12月30日の年納め、無観客ライブですからね、わたし、こんなん全然フツーっすからね。

 

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あとインディーズ文芸雑誌「東京荒野37号」が入荷しました。中学校の頃の話を書いてます。ライブでも買えますし、通販でも買えます。よかったら → 通販「カニコーセンの店」

 

 

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