カニの記録 61

 

一時期のことを思ったらキャベツも安くなったなと思い半玉購入。長芋も安かったので豚肉とお好み焼きの粉も買ってお好み焼きを作る。だいたい自分で作ると見た目が気色悪くなる。バイト帰って風呂入ってクーラーの効いた部屋でそうゆう餌的な見た目のお好み焼きを氷満タン冷え冷えの宝焼酎で流し込み、パソコンでごっつええ感じのコントを見てゲラゲラ笑う、深夜1時過ぎ。20歳の頃の、三軒茶屋の風呂なしアパートの暮らしとほとんど何も変わらない。

 

 

20代の頃、音楽活動のようなことをしたかった気がする、バイトしながら。四半世紀遅れでその希望がかなった。でもこんな心細い生活を送る中年になるとは思わなかった。ではどんな中年になりたかったのか、そんなことはあまり考えたことがない。4分の1残ったキャベツでまたお好み焼きを作り、弁当箱代わりのタッパーに詰める。四角いタッパーに丸いお好み焼きを入れると、グズグズに型崩れする。例えば学生時代、昼休みに母親が作った弁当の蓋を開けてグズグズのメリケン粉の塊が入っていたら激怒していただろう。けどお好み焼き弁当の見た目がどんなに気色悪くても、自分で作ったものなら諦めがつく。こんなもんかとウマウマ食う。ほんで槇原敬之の歌にこんな状況があったなと思い出す。「ほら/朝食も作れたもんね/だけどあまりおいしくない/君が作ったのなら文句も/思いきり言えたのに」酷え奴だな、他人様の作ってくれた食べ物にケチつけるなんて、完全にパーソナルの境界線を超えてるぞ。

 

 

今年になって読んだ本は中崎タツヤの「じみへん」1冊だけで、それも半分くらいしかし読めてない。その中の話で、河原の堤防に立つ正義の味方を遠くから眺めてる親子がおり、娘の方が「正義の味方だね」と父親に言うと、父親は「あの人は子供の頃に親からありのままの自分を受け止めてもらえなかったから、いい人でいなくちゃ愛されないと思いながら大人になったのかもしれないね」みたいなことを答え、それを聞いた娘は正義の味方の側まで行き、正義の味方に向かって「もし旅館で食べきれないほどのご馳走が出てきても無理に食べ切らなくてもいいんだよ」と声をかけたら、半泣きで正義の味方はその場を去って行った、みたいなのがあった。

 

 

話変わるんですが、また交通違反で警察に捕まりました。なぜ私ばかりこんなに警察に捕まるんでしょう。なんとなく不公平にも思うけど、単に鈍臭いんでしょう。いろんなタイプの鈍臭いがあるなかで、まだ怪我とかしてない系なだけマシかなと考えます。ほんで今週末は水戸と吉祥寺でライブあります。吉祥寺の方の対バンは大学の軽音サークルの先輩バンド、mooolsです。私は大学の野球部から逃げてその軽音サークル入ったんですが、1年ほどで軽音サークルからも逃げました。わしは一体何がしたいんだろう?と言う気持ちはその頃も今も変わりありません。何がしたいのか分からんままバイトとカニコーセンの明け暮れです。もうロックしかないです。けどロックが何なのかもよくわかりません。時の過ぎ行くままにです。ライブよろしくお願いします。

 

7.13(土)STRIKE A CHORD vol.6

場所)水戸Papermoon

   茨城県水戸市南町1丁目4-18 松屋ビル3F

出演)めいくる弦斬り込みトリオ(歌ピアノ島崎智子 チェロ菅原雄大 コントラバス宮坂洋生)/ 飯田健二 / カニコーセン

時間)OPEN17:15 / START17:45

料金)2500円(ドリンク別)

 

 

 

7.14(日)STRIKE A CHORD vol.7

場所)吉祥寺DAYDREAM

   東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目1-4 三河屋ビル6F

出演)moools / カニコーセン

時間)OPEN17:30 / START18:00

料金)2800円