カニの記録 66

 

朝目が覚めてから布団の中で20〜30分、スマホ見ながらダラダラしてしまう習慣、何となくパッと起きる気がしないのは寝る前に酒をガブ飲みしてるからだらう。おかげで寝入りは凄くいいのだけど、この朝の20〜30分、チラシを作るなり、メールを返すなり、やらんとあかんことはいくらでもあるのにダラダラしてまうん何とかせんと、用事は溜まっていくばかり。

 

 

元町駅前の都そば。パートで入ってるおばちゃんが語尾に「まっし」て付けるんすごい引っかかる。「いらっしゃいませ」を「いらっしゃいまっし」、「ありがとうございます」を「ありがとうございまっし」と言うのはまだ許せるのだけど、お釣りを返すとき「120円のお返しでまっし」とか、明らかにスムーズじゃない。どこの女子校でそんな言葉遣いを教わったんだろう。とにかく変なまっしを今すぐやめてもらいたまっし。

 

 

先週木曜日は終戦の日。結局実家の墓参り行かなかった。代わりに十三のレインコートでライブがあった。十三の駅周りって立ち食いそばありそうでなく、阪急神戸線上りのホームにある若菜そばを逃すと、立ち食いそばに永遠ありつけない仕組みになっている。先日中津へライブで行く時、乗り換えの3分間でかけそばチャレンジしたが、時間通りに電車が来てしまい3口くらい残し、えらい勿体無いことをした。この日も若菜そば食べたいなと思っていたが、すでに入り時間を遅刻してたので断念する。

 

 

リハのあと30分くらい時間が空くので若菜そばへ行くか、イマナカでキンミヤ飲むか迷いイマナカ。世間はお盆休みなので会社帰りの人とかおらず、お店は割と空いていた。あとから対バンの池田さんがやってきて隣同士で飲む。中年男の一人暮らし、飯はどうしてますかと聞くと、かいわれ大根を食べてます、とのこと。ライブ会場のレンコートは池田さんのホーム言うこともあり客入りはそこそこ。キンミヤ一杯で結構酔うてしまい、ライブでギターのコードを間違えまくった。そんな日もある、ていうか最近そんなライブばかりだ。弾き語りやめて、演歌歌手か地下アイドルみたいに全部カラオケにしたい。

 

 

「0か100か」みたいな考え、そうゆう性格の人てよくいますが、私も人からそう指摘されることが多い気がします。極端に物事を考えるみたいなとこ確かにあって、もういいわ、帰ろう、ってキャンプファイヤーの会場から突然居なくなる、その足で単身ハンバーグ食いに行く、みたいなことよくあります。すぐ0にしたがる、そこが土台としてあるんですが、では人から言われる100って何なの?って考えると、そんなもん本当は最初からない気がします。寂しさを回避するためのワインドアップモーション、大きく振りかぶってみたものの、結局はナチュラルフォークかな。

 

 

翌日は銭湯のバイト。1周年イベントの一環でDJの方来られて非常に忙しかった。カウンターでお酒を作りながら、学生時代にやってた夜中のクラブのバイト、目の奥に怒りを充満させながら夜通しコップを洗ってたなと思い出す。真面目が怒りの間接的表現ていうのは本人もよく分かってます、けどもうそれこそ0か100、出来ないことをやれと言われるのが一番辛い、そのままの自分で居らせてください、それが無理なら消えます、そんなこんなでクラブのバイトも1年ほどで辞めた。まだ童貞だったと思う。

 

 

その翌日は湊河湯で松山先生と投げ銭ライブ。持ち込み機材的なことなどトータルでどうなるのか非常に不安ではあったけど、お客さんもそれなりに集まってくれて怪我なく終えれて良かった。松山先生にはたっぷり癒してもらった。なんでこんな可愛いんやろね。またライブ見たいよね。

 

 

ライブの合間のトークの中で「そもそもサブカルってなんですか?」と私が質問すると松山先生は「何かありそうで何もないもん」的に教えてくれた。そうゆうもんを権力が真似て使い出してるとも。話に繋がりがあるのかどうか分からないけど「何かあるか思ってたけど、別に何もないな、自分」的なことをこれまでの人生で50回くらい他人から告げられている。「何かある」なんて、私は一言も口にしていない、けどまあそうゆう目つきや素振りを無意識でやってるんだろう。大体「何か」って何なの?何が何かも分からなくて、それがあるとかないとか、訳が分からん話に私が巻き込んでるのか、巻き込まれてるのか、めんど臭くしてるのか、されてるのか、おそらくはしてるんだろう、だから「木村、もういいよ帰ろう」となる。

 

 

夜の部のライブは酔っ払っていた。ほんでちょっとクサクサしていた。「どんとのりだせだんのうえ」て言うてたん誰やったかな、村八分やったかな、破茶滅茶んなモーション振りかぶって、これ絶対あとで落ち込むなーて思いながらライブしてた。にもかかわらず投げ銭ありがとうございました。

 

 

何日か後。銭湯バイトの歓送迎会があり、苅藻で焼き肉をたらふく食わしてもらう。苅藻から新開地まで、酔っ払いながらみんなで歩いて帰った。めっちゃ青春やん思いつつも、もう再来年自分50歳やんと思うと恐怖で涙が出る。とにかく怪我や事故がないように、その日一日が始まって終わってなだけを最後まで。

 

ライブのお知らせ。

 

今週末に栄町のa.armという洋服屋さんの2階でライブさしてもらいます。対バンは横浜の夜久(やく)くん。やく君には大船のBAR PARADICEで何度もライブお世話になった。大船のカプセルホテルは今もあるんだろうか、受付の銀歯のおばさんがスケベな感じだったんを思い出す。夜久くんの最初のCDの入れもんをデザインしたんは令和をときめく折坂悠太くん、プロデュース的なんを安積さんがやってたんもあって、推薦文的なんを何故か自分が書かせてもらった、そうゆうこともあったです。

 

 

やくくんのプレイの醍醐味は音源では伝わりにくいと思う。あの華奢な体のどこからそうゆうのが発せられるのか分からないのだけど、歌というよりは振動、ビルの屋上の室外機くらい震える、そうゆうのを眼球の裏側で感じながらライブで見てもらうんが一番いいと思います。あの声はお金になる声だと思うから、いつかビールのコマーシャルとかそうゆう声の仕事が舞い込むと私は信じてます。ライブチャージちょい高めですが、夏の終わりの思い出作りに、ぜひa.armお越しください。私もちょい真面目にやります。

 

8.25(日)港町パラダイス

場所)栄町 a.arm

   神戸市中央区海岸通1丁目2-13

出演)夜久一 / カニコーセン

時間)OPEN18:00 / START19:00

料金)3000円(1呑付)