カニの記録 71

 

暑さ寒さも彼岸までと言いますが、ほんまに彼岸なってちょっと涼しなった。と言うても部屋の温度計見たら28度とかあって、年々暑が夏すぎるねんねん。

 

 

千鳥温泉の桂さんがライブのチラシを送ってくださった、エロいクリアファイルに入れて。そら週2くらいで無料エロ動画見るけれども、こうゆうもん部屋に置いとったら寂しさ増すでしょ、余計に、一人暮らしのおっさんの部屋に。にしても助平な体つきをしとるな、HKT言う子ら、けしからん。

 

 

大月町4日目。

 

 

高知来てずっと余暇みたいな過ごし方している、私は、けど池田さんも昨日のワークショップとか済んで一段落ゆう感じっぽく、車で30分ほどのとこにある龍ケ迫の自遊学校いうとこへ出かける。

 

 

途中グネグネの細道で脱輪しそうになるが自遊学校に到着。なんつうか、映画のセットみたいなとこだった、二十四の瞳みたいな。行ってた大学の落語サークルに眠屋狂四郎て名前の人が居て、文化祭で毎年見るのを密かに楽しみにしていた。枕が面白く、その頃はまだベトちゃんドクちゃんも有名人だったから、枯葉剤のせいで生まれた二億三千万の瞳ゆう奇形児の話しで笑かしてた。

 

 

学校の玄関には浜辺に打ち上げられた仁王さん。えびす神社に祀ってるえべっさんなんかも土左衛門やったいうし、その辺に落ちてるもん祀るんはええことやと思う。祀るというか置いてあるだけやけども。

 

 

廊下のとこが土間になってて、これめっちゃよくないっすか。なんか土間好っきゃわ〜、土間のある生活したい。土間の小学校で裸足の小学生からやり直したい。ボインの先生に抱きしめられたい。

 

 

木が縦や横に組み合わさって窓になったり壁になったり。職員室やと思うけど最初、恥員室と思た。

 

 

なんか一個一個のもんが味わい深い。グッドデザイン賞あげたい。

 

 

泊まれる。結核に罹らんとこんなとこ泊まれん思ってたけど、お金を出せば結核療養気分が味わえる。窓辺から見える銀杏の木の最後の一葉が今にも風で落ちそうな、あれが落ちたら私も死ぬねんけど、あくまでもプレーなので銀杏の葉っぱはオスメスの仕組みで金具ごと枝に食い込ませてあります、ご心配なく。

 

 

校庭のあずまや的なとこで焼きビーフンよばれる。外で食べる飯はうまい。栗饅頭みたいな小さな島の向こうに白浜という砂浜があるらしい。ああ、なんかもう、ここに居たい。ここで虫や魚や暗闇に慣れたい。

 

 

自遊学校の隣にあったお墓。こんな小さな村からも若い子が兵隊として国に拉致られている。国なんかなくても私らは何も困らない。国なんかあってもロクなことない。国よマジ滅びよ。

 

テレビの取材があるというので一旦COSAに戻り、昼からまた車で白浜へ。

 

 

砂混じりのマーメイド。おっさん二人だけのプライベートビーチ。タバコ2本ずつ吸うて怪我しないうちにサッと浜辺を後にする。短い夏は終わっただよ。

 

 

この日の晩もスパゲティードカ食い試合の予定であったが、近所のおばちゃんが老人会の残りもん言うてチラシ寿司など持って来てくれたのでよばれる。チラシ食いながら嵯峨美大の先生とも結構話した。いろんな経験談されてて面白い方だった。チラシ後、腹大きなったので私は即寝。池田さんはおそらく夜中も作業されてたと思う。

 

 

最終日。朝はパンなど食うてたら、宇和島のパン屋の児島さんがサーフィンしに行くついでにCOSAへ寄ってくださった。ほんで11時ころCOSAを出る。よく寝れる静かな場所であった。さようならCOSA。

 

 

大月町から新居浜まで向かうついでに、元町映画館の社長が子供の頃よく言ってたという松山市の中華屋による計画も出たけど時間的に無理で、宿毛のラーメン屋に入る。汁が結構塩辛いと思ったが、池田さん曰く肉体労働者には丁度いい塩気だそう。池田さんは唐揚げ定食ラーメン大盛り、私は運転中眠たくなる気がしてチャーシューメン普通盛り。

 

 

スポティファイでSUNRAをかけながら、高速道路で新居浜へ向かう。途中から勝手にSUNRAではないモダンジャズのスタンダードみたいなんが続く。なんかジャズってあんま好かんすよね、村上春樹みたいで、みたいな会話の流れから、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」と言う映画の話になり、私はその映画は見てないけど、最近メタバースってよく聞く単語ですよね、とか池田さんと「メタバース」「メタバース」と30回くらいやり合いしてたら、スポティファイの選曲がジャズからいきなりテクノっぽい曲に変わり、え、っこれ、もしかしてわしらが「メタバース」言いまくってるのをAIが聞き取って、ほんでメタバースっぽい曲掛けてんの?怖っ!となった。ならば違うワードを連呼すればまた曲調が変わるんすかね、と言ってその後「やりまん」を3分くらいに渡って連呼しながら会話してたら、テクノっぽい曲からまたモダンジャズに戻った。もうほとんど心霊現象やぞ。

 

松山の中華屋すっ飛ばしたのもあって予定より早く新居浜に到着、さくら湯という銭湯で汗流す。水風呂冷たくて良かった。

 

 

ほんで新居浜から関西へはバス。池田さんについて行く系旅、台湾に続いて高知でも貴重な体験、楽しい思いさしてもらいありがとうございました。やっぱ移動は楽しいな。もうずっと旅だけして生きていきたいな。曲も作らなあかんし、バイトもせなあかんけど、バイクの中免取ってTATOO入れて、そうゆうこと先にしたい。もうすぐ50歳やけどめっちゃイキりたい。

 

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コメント: 2
  • #1

    児島努 (火曜日, 24 9月 2024 19:39)

    また来てや(o・・o)/~( ¯ᵕ¯ )♡

  • #2

    カニコーセン (火曜日, 24 9月 2024 20:04)

    →児嶋さん

    へい。