風邪、やっぱ咳だけ残る。夜中に咳で目が覚めるのが嫌なので1年ぶりに病院で薬をもらう。ついでに寝るとき喉の乾燥を防ぐために口にガムテープ貼って寝る。この状態で寝ながら孤独死、後日発見されたとして、警察は口のガムテープを喉の乾燥防止のために本人自らが貼ったって分かってくれるだろうか。孤独死について思うのが近頃のマイブームなので銭湯の壁新聞にもそのことについて書いたら、常連のおっちゃんが帰り際「おまえ〜あんなん書くな〜悲しなるやんけ〜」と身につまされていた。新開地・湊川に独居老人は多分めちゃくちゃ多い。銭湯とか飲み屋とかスナックとか喫茶店とか、身寄りのない人の個人情報ていうか、住所と連絡先を預かるサービスみたいなんしてはどうだろうか。預かったところで何ができるのかよく分からないが。
概念としての新しい家族、世代を超えて交流する場としての銭湯。ほぼ毎日来る小学低学年の男の子、ちょっと元気なさげなので「どなしたん」と聞いてみると「べつになんでもない」と言う。たぶんお母さんに怒られたかなんかやろけど「別におっちゃん誰かに言うたりせんし、誰かに話すと気が楽になるで」とややしつこく聞いてみる。ほんで多分、男の子は私の問いかけに何かしら答えなければならないと思ったんだろう、ほんで実際何もなかったんだろうと思う、「アカバカズヨシって知ってる?公園であそんでたら、アカバカズヨシがめっちゃうるさかってん」と、自分がなんとなく元気ないことの適当な理由を公明党の大応援団に向けてやっつけるという、なんてアナキーな子だろうと感心してしまった。
豊橋の朝。4000円台のビジネスホテルだが朝めしが付いていた。2階にある朝めしコーナーへ行くとカッターシャツ着たサラリーマンが各々パン食うたり味噌汁飲んだり。出張とかそうゆうので豊橋に来てそうな感じで、こうゆうサラリーマンの背中を見ると、適当にバイトしたりライブしたりして生活してる自分がなんか悪いことでもしてるような、後ろめたい気持ちになる。でも後ろめたい気持ちくらいなんでもない、サラリーマンとして働くしんどさに比べれば。
駅前の半シャッター商店街にぶら下がってたタペストリー。「豊橋で負けて輝け、マケインたち」とある。「マケイン」と読んでまずケインコスギの顔が浮かぶ。詳しく知らないがケインコスギは負けてはいないと思う。しかし負けて輝けとは、自分が高校のときリリースされたBECKのルーザーの概念に通じるもんがある。あの頃は負け犬の方がカッコええと思っていた。しかし人生の残り時間が少なくなって来た今、負けて輝けくとか、若けりゃなんでもキラキラなんだぞ、と現代のマケインや90年代の自分に教えてあげたい。来月左腕に根本敬先生の漫画のキャラクター村田藤吉さんのタトゥーを入れる予定なのだが、右腕に「マケイン」て入れてみようかしら。施術が痛くなければ。
豊橋から戻って銭湯バイト。翌日はカンプリから銭湯。なんかもう用事も部屋もぜんぜん片付かない。カンプリで飼育してる烏骨鶏のうこちゃん、だんだん人馴れして図々しく動き回るようになり、うんこもその辺にぽとぽと落とし、可愛さが日に日に増してきている。
週末土曜日は西成釜晴れでふちがみとふなとさんと対バン。私は出番の途中で弦切れたりとグズグズなライブして不甲斐なかった。ちょっと落ち込んみながら客席を見ると、おとぼけビ~バ~のボーカル、あっこりんりんさんがステージのまんまの完璧な衣装とメイクで座っておられるてビビる。京都の音楽シーンの分厚さを感じたり、大御所が客席にいることで自分の不甲斐なさ20倍増しで襲ってきて余計に落ち込んだり。ほんで待ってましたのふちがみとふなとさんのライブ、誰が見たって楽しい。ちゃんと今日の対バンに向けて「気がつけばカニコーセン」というおまけソングも作ってくださってた。お客さんとの掛け合いもいい感じで、ライブが短く感じる。コラボコーナーもカニコーセンの「歓酒」、ルーリードの「ウォークオンザワイルドサイド」、セッション苦手な私に合わせてやりやすいよう段取りしてくださって感謝してます。
ライブ後4〜5時間釜晴れで呑む。じゃりん子チエに出てくるちょい役の知らんおっさんが適当な替え歌を歌ってる、ゆう流れで、ふちがみさんは「おっさんに替え歌されるような曲を作りたい」、私は「替え歌の方を作りたい」と意見が分かれるみたいな、そんな話したり。「街というか、その辺に流れてる歌になりたい」と仰ってた。美空ひばり〜桑名正博まで幅広いレベルでの話だと思うけれど、かなうと思います。
翌日は映画館バイトと西院ネガポジライブ。ライブ前、マサモトさんにさざなみの追加分を渡し、コンビニ酒奢ってもらって路上飲み。生きながらその時々思てること、人を見て感じたこと、マサモトさんは細かく記憶しているなと思う。ライブは頑張った方。好き嫌いは別にして、対バン見ながら思うことが多かった。自分なかで何かしら貫かなあかん気がしたり、何かしらが何なんかよく分からなかったり。
帰りの電車、高槻で桜川春子さんが同じ車両に乗ってくる。生活全部がライブみたいな人だなと遠目で観察中毒。
次のライブは加古川であります。来れたら来てください。
10.30(水)『バンドマンと加古川でブンブン!BKB!ヒィーア!』
場所)加古川gratz
兵庫県加古川市加古川町河原368
出演)バイク川崎バイク / ほりゆうじ / カニコーセン
時間)OPEN18:30 / START19:00
前売)3500円(1D別)
○メール予約:yoyaku@gratz.jp
ローソンチケット / イープラスでも買えます。
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