12月のライブチラシ作るんが全部終わってひと段落。続いて物販の商品が品切れしまくって、どうしよかなという感じ。どうしよ。
コピー屋のバイトで神戸港へ極秘書類を引き取りに行く。なんかマフィアの取引みたいな気分。荷受け場に着くとアメリカから来たっぽい船が止まって居た。めっちゃデカかった。船の中や周りで働いてるのはもちろんアメリカの人で、ユダヤ教ぽいヒゲの白人、マイクタイソンくらい強うそうな黒人、色々ルーツが違いそうな人達が、割とのんびり働いていた。みんな目を合わすとニコって笑ってくれる。
軽四の納品車で船の中に入る。知らぬ間に船の扉が閉じられ、このままアメリカに向かって進み出したらどうしよう、とか考える。無事アメリカに着いたとしても、お金もないし、知り合いもいない。一緒にアメリカへ流されたコピー屋の営業さんとカタコトの英語を覚え、路上コント、あるいはジャパニーズあるあるのパントマイムで小銭を稼ぎ、スーパーでカスカスのパンを1つ買う。ハドソン川に掛かる橋の下で英字新聞に包まって眠る日々。今頃、カンプリ神戸店の他の従業員はマクドの新商品とか食ってるんだろう。カスカスのパンを営業さんと半分分けにして貪り食う。小枝を集めて焚き火をおこし、空き缶に汲んだ川の水でカスカスのパンを喉の奥へ流し込む。ニューヨークの冬は寒い。ミッドナイトカウボーイのテーマソングが流れ出し、また私と営業さんはパントマイムの新ネタの稽古に励む。早く神戸へ帰りたい。
ミッドナイトカウボーイの二人がアンディーウォーホールのパーティーに紛れ込んで右往左往するシーン、大好きだな。てか全部のシーンがイケてなくて好き。
先週月曜日。羽田空港から早朝のスカイマークに乗って神戸へ戻る。窓から富士山が見えた。富士山は地球の吹き出物だな。飛行機の窓から使ってないクレアラシルのチューブを噴火口に向かって投げてみる。
一旦自宅に戻ってからCDの内職とかして姫路へ。今年で10回目くらいになる姫路サウンドトポロジーに参加した。姫路から会場へ行く途中、メガネのミキでサングラス買うか迷って、良さげなんあったけど結局買わんかった。頭が金髪なったからアホみたいなサングラスも掛けれるようになった。嬉しいとかはない。
カニコーセンの出番は16時半から。自分は元気よくやったつもりだけど、ライブ見た人から「哀愁漂ってた」って感想言われる、二人中二人に。そら50歳近くなって自分の歌にしがみ付いてアホなことやってんねんもん、哀れみしかないですよ、自分でも思う。
世田谷ピンポンズ改め品品(ピンポン)くん、つるんずマリーさん、福岡のボギーさん、ほりゆうじさん、姫路の大西さんのライブを見ながら酒を飲み、訳わからんなる。毎年恒例の集合写真を姫路城バックに撮り、その後、姫路駅前で路上呑みした。何年か前はここで野宿したり、職業訓練の人らとも路上呑みしたな。ここ1〜2年で随分歳とった感じする。
連休明け。バイトの後、心斎橋まで出てライブ。ライブ準備のあと対バンのショーウエムラくんと駐車場呑みする。年齢だいぶん離れているけど、なんとなく生活感に相通ずるもんを感じる。印刷屋でバイトしてるらしいし。自分の印刷屋時代のことを思い出したり、ああ、なんかあの頃はあの頃で寂しくもあり楽しくもあったな。楽しかったことを思い出す方が辛い。嫌なこと思い出すのは簡単だし楽である。
会場の大きな輪。広い店ではないけれど、お客さん二人。先攻やったウエムラくん、人数なんか関係ないぜと勢いよく逆ギレしてた。非常に清々しかった。私も負けじと頑張ったが、途中で果てしなさが込み上げてきて、ちょっと泣きそうになった。こんな気持ちになることがこれからどんどん増えて行きそうな気がする。でも我々いいライブしてた、と思う。
ライブ4連チャンして翌日からは掛け持ちバイト。
金曜日。銭湯でバイトしてたら高知のじんぜんじゅカフェの下尾さんから「神戸来てる」とメール。銭湯でバイト中なことを返すと、お店まで来てくれた。なんとなくSNSで見てたけど、「はりまとやばし」という高知のご当地キャラ活動を独自で始め、それが結構好評でイベントやグッズ販売に忙しいらしい。本人曰く「ようやく金のなる木を見つけた」とのこと。スローハンドモジョのモトキくんのバンドも世界進出してるし、スタンドすずさんも儲かって大きな店に移転するらしいし、にこみちゃんは元々儲かってるし、なんか高知の人ら皆さん好調そう。私もブログでウジウジ言うてる場合ではない。
翌日土曜日。銭湯バイトのあと、小倉の藤井さんとゑでぃまぁこんさんらのライブを元町へ観に行った。加古川の大鍋さんもライブ見に来てて、ライブ終わってからアンコロさんと三人、さか田さんで軽く飲んだ。最近、人と飯食うたり酒飲んだりするんが染みる。大鍋さんがアパートに遊びに来てくれて、床にスルメとピーナツ並べて夜中まで呑んだ。呑みながら話してると、町田康の告白の主人公、河内十人斬りの熊太郎と、自分の人生の舵の取り方が被ってるような感じに気付いて、悲しくなってきた。何もかもから逃げてる、或いは身を引く、けど精神的には何からも逃げられておらず、実際問題は何も解決してないし、解決したことがない、だから全部をひきづったまま精神的にも状況的にもどつぼにハマって行く、ハマった穴には毒のない蛇が泳ぎ回っていて、そんな恐ろしいイメージが頭の中に浮かぶ。でも毎日よく眠れはする。
翌朝。大鍋さんを玄関で送ったあと、歯だけ磨いて泉佐野へ行く、はりまとやばしが参加する「ご当地キャラEXPO」をチェックするために。
あまり詳しくないけど、ゆるキャラは割と好きな方だと思う。43歳のとき結構病んでて、森田療法の会とかDV加害者の自助会に参加し、どの集まりも薄暗い雰囲気だったのだけど、そのことを当時の職場の映画館で働いてるパートさんに話したら、堤さん、そんな暗いとこ行かんと、楽しいことしたら?って言われ、すぐに彦根までひこにゃん見に行き、ほんで相当に可愛かった、背中の丸みとかが。ひこにゃん見て「カワイイーーー」って叫びながら、なんでか泣いてたもんな、情緒不安定やったから。その時の感覚を魂が覚えてて、今でもひこにゃん見たら普通に泣きそうになる。
11時過ぎからはりまとやばしの出番があるゆうので、売店でグッズを何個か買い、急いでぬいぐるみバッチをカバンに付けて、ステージの前で待ち構える。
ほんで登場。真面目に変なことをしていた。下尾さんは役者でもあるし、このくらいの舞台は余裕そうに動き回っていた。けど動きが昭和〜平成の感じだなって思った。ファンも結構多くて声援も飛び交っていた。
はりまとやばしに同行したスタッフの人に聞くと、ご当地キャラ界隈でも、わりとビジネスとしてキャラ活動始める人も多いらしい。お酒の徳利のキャラが売店でなんやかんや無茶言うてた。中のおっさん多分ならずもんやと思う。お酒のキャラやからそれでええんかもやけど。
こないだ四日市で見たキャラも居た。
元はこれ。名前はまだ知らない。
日当たりの強い場所で場所取りをするお父さん。家族のためにこうゆうことを出来る父親でありたかった。場所取りやったことない、こともないけど。
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