バイトの帰りし、雨は止んでたけど歩道には小さな水溜りがあちこち出来てて、私の前を歩いていた仕事帰りっぽい女性が、1コ1コの水溜りごとに立ち止まり、反復横跳びの横ステップのような動きをしてから水溜りを避けて進み、また次の水溜まりでも同じ動きを繰り返してるのを見かけ、あれも強迫神経症の一種なんかと思う。

もう終わってしまった過去の嫌なこと、恥ずかしいことを何度も何度も頭の中で繰り返してしまう自分の癖、侵入思考と呼ぶらしく、多分は鍵をガチャガチャするんと同じ仕組みなんだろうなと思う。誰だって多少はそうゆうことあるんだろうなとは思うけど、自分は自分のことしか分からないし、まあ生活に支障がないといえばないから、このままでええと思う。たまに「わあ」とか声に出てしまう時もあるけど、まあ「わあ」言うたら言うたで別にええし。

前の前の日曜日は浜谷くんの企画で、長居の「なる庭」というご飯屋さんでライブさしてもらった。長居に美味しいたこ焼き屋があるので、リハ前に寄ろうと思って行ったら臨時休業だった。なる庭は元々は老舗の蕎麦屋さんで、でもやってたお婆さんが年いったり、物価が上がって値上げが続いたり、手伝ってた家族の方も疲れてしまったので蕎麦屋さんを辞め、ブックカフェと食堂の中間みたいなお店へ商売替えしたとのこと。何コかあった日替わり定食も安くて、手作りのおかずが美味しかった。一人暮らしになってうどんみたいなもんばっかり食べるので、出先でご飯と味噌汁みたいな食事にありつけるのは有り難い。自分でも魚焼いて汁もん作るくらいの習慣つけたい。

浜谷くんは非常に穏やかな人柄なのだが、どこか心の奥底に社会への不条理に対する怒りみたいなのを秘めてる印象で、この日のライブでもやや憤った感じの曲があり、感情を抑えつつ歌うのだけど、その方が逆に凄みあるなと思った。
ライブ後、浜谷くん一家が晩飯食うてる横で酒を飲む。お姉ちゃんがわしにも色々話を聞かせてくれて嬉しかった。ええなぁ、家族で晩飯食うとかって。その後、お客さんで来てくれてた森田さんと近くの銭湯へ行く。なんかコマコマした感じの銭湯で若者が多く、あんまり落ち着かんかった。

一年中ほぼ休みなくバイトとライブしてるおかげで貯金が増えた。怪我なくこのペースで行ったら50歳の中頃で中古のキャンピングカーくらい買えるなと一瞬考えてたけど、1年半後の息子たちの進学費用とか渡せるんなら渡したいし、変なお金の使い方せず、けどあまり無理もせず、コツコツお金は貯めときたい。

先週土曜日は和歌山の本町文化堂さんでライブさしてもらう。和歌山くらいだとそれほど遠く感じなくなった。大阪で1回乗り換えるだけだし、電車の席にさえ座れれば漫画読んだりも出来て楽勝である。和歌山に到着し、会場へ入る前に幸福湯に寄った。設備も新しく、何もかもがハイスペックな銭湯で、サウナもタダで入れる。背の高い白人のおっさん3人組が客で来てて、タダのサウナを結構エンジョイしていた。50分くらい風呂入って脱衣所へ出ると、サッカーの遠征か何かで来てるっぽい男子小学生の団体がちょうど入ってきた。ほんで番台のおばあちゃんがその男の子らのとこに来て「タオルをあそこまで持って行って」と浴室の入り口ら辺にある一段高く設たゾーンを指差してるのだけど、服を脱いで裸になった男の子らは、なぜそこにタオルを持っていかなくてはならないのかが全く理解できず、モヤモヤした表情で立ち尽くしていた。おばあちゃんが言いたいことは、風呂から上がってびちゃびちゃのままロッカーまで歩いたら床もびちゃびちゃになる、だから浴室付近にタオルを置いといて、風呂から上がる時は先ずそこで体を拭いて、それからロッカーのとこ行けよ、てことなんだけど、おばあさんは「タオルをあそこまで持って行って」しか繰り返さないので、男子らにおばあさんの意図が全く伝わらず、だから男の子らがロッカーのとこに溜まりっぱなしで私が私のロッカーのところまで全然進まれず、段々とイリイリしてきたので、通訳という形で私から小学生に「風呂から上がってびちゃびちゃのままロッカーまで歩いたら床もびちゃびちゃになるやん、だから浴室付近にタオルを置いといて、風呂から上がる時は先ず体を拭いて、それからロッカーのとこ行くねん、てことやねん」と告げると、男子らもようやく理解できて、私も私のロッカーまでやっと辿りつけたという話とは関係なく、後で気付くことだが脱衣所に水筒を忘れたまま何食わぬ顔で本町文化堂へ移動。

この日の対バンは月亭太遊さん改め、ひょうきんなおっさんさん。名前が変わった理由はTwitterなどで探してください。改名したのが前々日くらいの話で、以前までは「太遊さん」と呼んでたのを何て呼んだらええのか、結局は「ひょうきんさん」て呼ぶことに落ち着いた。ライブは満席で、私も結構気合い入れてやれました。ほんでひょうきんさんのライブ、前半は改名の経緯とか、N国党や斉藤元彦支持者との現場での攻防みたいなんとか、笑いを交えながら30分ほど、ほんでひょうきんさんが作った「場末のバステト」という人情噺。前半の現場実況も、後半の場末のバステトも、ひょうきんさんから滲み出た話として聞けばあい通じるもんがあり、まあすごくザックリした言い方すると、人間ていいな、であったと思う。

ライブ後、近くの旨いお店でお酒をご馳走なる。ひょうきんさんはTwitterがバズり中なので、スマホをいじったり、私らと話したり、刺身を食うたり忙しそうであった。私は兵庫県議会がどんなことなってんのか、N国党がどうゆうもんなのかもあまり詳しくは知らなくて、でも一昔前の在特会としばき隊のやり取りみたいなんがネットや実社会の各所で繰り広げられてるんかなという認識。たまに敵対する先兵みたいな人を説得というか普通に心が通じ合うみたいなこともあるようで、それもやっぱ人と人、まだ誰も人殺しをしてないし、鬼にはなってなくて、普通に飲み会とか出来る間柄なんちゃうん、とか聞いてて思ったりもした。で案外仲良くなったり寝返ったりみたいなことも起こるらしく、どっちかというと現場でやり合いしたりSNSで言い合いしてる人達は、実は似た者同士で、それよりそもそもニュースや政治に関心がない人(私も含まれる)、そうゆう人の割合が一番多いと思うけど、戦うべきはそこな様な気もしたけど、パンチを出さへん相手にカウンターは打てんし、困ったもんだと思う、我ながら。
打ち上げ後、本町文化堂で改めて解散し小雨の中、駅前のカプセルホテルまで歩く。途中、旨い店にタバコを忘れたことに気付き、カプセルホテルに着いてからお茶を飲もうとしたら水筒がなかった。春は本当に苦手、というか春に限らず一年通して生きるのが苦手。

翌朝、本街文化堂の嶋田くんに水筒忘れてないか連絡すると、水筒はないけど買った斉藤潤一郎の漫画を忘れてますと返ってきた。なんかすごく生きにくい。取り敢えず喫茶店へモーニング食べに行き、地元のおっちゃんらがスポーツ新聞広げながらわいわい喋ってるのを眺めながら、日本はまだ全然地獄じゃないだろと一瞬思ったが、おっちゃんらがそうゆう世代なだけかも知れん。でもまあ平和な景色ではあった。

とぼとぼ歩きながら本町文化堂へ向かう途中、ギターケース背負ったスーパージャンキーモンキーみたいな女子と目が合う。生まれ変われるならスーパージャンキーモンキーみたいな女子に生まれ変わりたい。本町文化堂で斉藤潤一郎の漫画を受け取り、水筒を探しに幸福湯ヘ行ってみる。

幸福湯の前で11時の開店を待ってたら、常連のお爺さんお婆さんらが次々にやってくる。お爺さんの一人がわしの竹笠を見て「まわってきたんか」と聞くので、お遍路やなくてライブの衣装なんですよと説明する。そのあともお爺さんから年齢や出身地、その他職業についても質問があり、「銭湯とかでバイトしてます」と答えると、お爺さんは「バイト」って言葉に強く反応示し「闇バイトか、やめとけ」とご鞭撻くださったが、「バイト」=「闇バイト」ってことになるくらいテレビでそればっかやっとんかな、と一瞬思った。フリーターからしてみたらエラい迷惑な話。

幸福湯で無事に水筒を発見し、ていうかお店の人がちゃんとお茶捨ててくれてたり、お世話になりました。また駅まで戻ってドトールでサンプラーの中身入れ替え作業したり、この日の大阪のライブの曲順決めたりして、紀州路快速で大正へ移動。和歌山はまだまだぶらぶら出来そうな、いい雰囲気が漂っていた。

大正に到着。毎年恒例のくだらな祭りに参加さしてもらう。雨降ってたし、あんま居場所なくて会場内を何かと歩き続ける。なんとなくな感じで対バンのライブ見てたら、前にボガンボスのドラマーの岡地さんが座ってて、そういえば私の出番の後にライブしはるわと思い出し、なんかボガンボスの曲やってみよかなとスマホで「夢の中」いう曲のコードを調べ、会場の隅っこで練習、好きな曲なので歌詞は普通に覚えてるけど、コードはあやふやなまま自分の出番でやってみたら結構グダグダなって、やってる最中から「しまったなぁ」という気持ち。

自分の出番のあと、岡地さんと長見順さんの夫婦ユニットのライブを見る。アンコールで忌野清志郎の曲をええ感じにビート変えてやってはってて、格好良かった。何年か前まで、どんとや忌野清志郎の曲とか雰囲気あんまりやなぁ、て時期があったけど、なんとなく今はしっくりくる。おっさんなったんやなとしみじみ思う。トリでやってた桜川春子さんのノーランズの替え歌、いつ聞いても気分高まる。春子さんとノーランズのボーカルの声質似てる思う。

催しはわりかし早く終わったけど、アパート戻った頃には銭湯閉まってそうやしで、電車途中で降りて千鳥温泉へ風呂入りに行った。銭湯の横の喫茶スペースみたいなとこを借りて、島風呂隊のおっちゃんらがトークショウというタイトルの飲み会をしてたので、ちょっと顔出す。皆さん笑顔で何より。

最近たまに加藤諦三先生の本をパラパラ見たりしてると、人は抑圧した感情に結局は支配される、みたいなことが書いてあり、まあそうゆうことなんやろなとは納得するけど、抑圧のない状態って抑圧しかない人間からしたら、そんなんあり得る?とさえ思う。まあ毎日よく寝れて、怪我なく生活出来てるから、なんとく寂しいとか情緒がちょっとくらいどうのこうのは、放置プレイで暮らす日々です。
今週末も大阪でライブあります。来れたら来てください。
3.23(日)中年だもの
場所)玉造ライブ喫茶亀
大阪市中央区玉造1丁目3-13
出演)らっこ / パンティーズ / こーせー / ジャン狂三 /カニコーセン
時間)OPEN18:00 / START18:30
料金)1500円 (呑別)

あと、なんか遠出したいなと思うてるのですが、神戸空港から行ける、青森・花巻・松本・札幌・仙台・茨城・長崎・鹿児島・奄美大島・那覇・宮古(下地島)でライブさせてくれる方おられましたら、ご連絡よろしくお願いします。→ こちら
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